韓国語の文法

【던と았/었던の違い】韓国語の過去連体形をわかりやすく解説

【던と았/었던の違い】韓国語の過去連体形をわかりやすく解説!
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韓国語の過去連体形던・았/었던を解説します。

今回のテーマは難易度高めですが、できる限りわかりやすくまとめました。
勉強のお役に立てれば幸いです。

※連体形の基本については、こちらでイチから解説しております。
»【韓国語の連体形】現在形・過去形・未来形のまとめ【ゼロから解説】

韓国語の過去連体形【던・았/었던】の違い

まずは、作り方から。

  • 作り方
  • 動詞・形容詞の語幹+던・았/었던
  • ↳ 하다:하던・했던
  • ↳ 예쁘다:예쁘던・예뻤던
  • » 語幹とは?

そして、ここから本題です。

았/었던の違いを解説します。
見分けるポイントは、以下2つです。

  • ①:未完了か完了か
  • ②:反復か1回か

順番に解説します。

①:未完了か完了か

던・았/었던の違い1つ目は、次のとおり。

  • 未完了なら
  • 完了なら았/었던

「未完了」なら「던」

「未完了」というと、表現が少し硬くてわかりづらいので、言い換えるとこんな感じ。

  • ~してる途中
  • ~しかけ(例:食べかけ)

要するに、「まだ終わってないよ。」ということです。それが未完了。

次の例をご覧ください。

さっき私が飲んでいたコーヒー、どこにある?

これを読んだ読者の方は、おそらく「飲みかけのコーヒー」を想像されたはず。

こういうときにを使えます。

  • 例文

제가 읽던 책 어디 갔어요?
私が読んでいた本、どこにありますか?(読み途中の本)

어제 보던 드라마 마저 봐야겠다.
昨日見てたドラマ、最後まで見なきゃ(途中まで見たドラマ)

아까 하던 이야기 계속해보세요.
さっき言っていた話を続けてみて下さい(途中だった話)

내가 먹던 커피,어디갔어?
私が飲んでいたコーヒー、どこにあるの?(飲みかけのコーヒー)

내가 입던 옷.
私が着ていた服(現在・今後も着る服であるという意味)

「完了」なら「았/었던」

一方、았/었던は「完全に終わったこと」を表すときに使います。

さきほどの例文と比較してみます。

・제가 읽던
→読み途中の本(未完了)
・제가 읽었던
→完全に読み終わった本(完了)
意味:私が読んでいた本

続けて、他の例です。

・내가 먹던 커피 어디 갔어?
→飲みかけのコーヒー(未完了)
・내가 먹었던 커피 어디 갔어?
→以前飲んだコーヒーを、後日お店で探している(完了)
意味:私が飲んでいたコーヒー、どこにあるの?
  • 例文

아까 했던 이야기 다시 한번 해주세요.
さっき言った話、もう一度言って下さい(1度、話が終わっている)

지난번에 먹었던 요리, 이름이 뭐였지?
この前食べた料理、名前何だっけ?(料理はもう食べ終わった)

내가 입었던 옷.
私が着ていた服(その服は過去に着ていたものであって、現在はもう着ていない)

방안에 있었던 TV.
部屋の中にあったテレビ(今現在部屋にテレビはないが過去にはあった)

제가 봤던 책.
私が読んだ本(本はもう読み終わった)

저 식당에 갔던 적이 있잖아요.
その食堂に行ったことがあるじゃないですか(過去に食堂に行ったけど、今はもう行ってない)

같이 놀았던 친구예요.
一緒に遊んだ友だちです(過去に遊んでいたが、今はもうその友達とは遊んでいない)

도쿄는 제가 어렸을 때 살았던 곳이에요.
東京は私が子供のとき住んだことのあるところです(過去に住んでいたが、今はもう住んでいない)

ちなみに、今回の文法は「»【参考書】韓国語の勉強におすすめなテキスト本15冊【初心者〜中級者向け】」でも学べるので、気になる方は是非です m(_ _)m

続いて、形容詞を見てみましょう。
次の文を比較します。

①:작던 친구(背が低かった友人)
②:작았던 친구(背が低かった友人)

先ほど、던=未完了았/었던=完了であると説明しました。
ここをもう少し深堀りしてみます。

  • 未完了:過去のことが、現在まで続いている(継続)
  • 完了 :過去のことが、ある時点でパッと終了している(断絶)

こんな感じで「未完了=継続」「完了=断絶」と置き換えることが可能です。

置き換えた上で、次の例文をご覧ください。
※自分が相手に話す場合を想定してください

①:작던 친구(背が低かった友人)
友人は昔、背が低かったが、今現在どうかは知らない(話し手(私)は、友人がかつて背が低かったという情報しかもっていない)

この場合、過去から現在の間で途切れはないので、を使います

②:작았던 친구(背が低かった友人)
友人は昔、背が低かったが、今は背が大きい(背の低い友人が、背の高い友人になった)

この場合、過去と現在がある時点で断絶されているので、았/었던を使います

았/었던は、過去と現在が「逆」であることを強調したり、断絶ポイントで「話の方向が変わる」ときによく用いられます。

もう少し例を出します。

  • 例文

예쁘던 친구
キレイだった友人(今はキレイかどうか知らないが、昔はキレイだった)

예뻤던 친구
キレイだった友人(今はキレイじゃないが、昔はキレイだった)

저도 예뻤던 적이 있었어요.
私もきれいだったときがありました(今はキレイじゃないと思ってるけど、昔はキレイでしたよと伝えている)

재미있던 드라마라 오늘도 볼 예정이야.
おもしろかったドラマだから今日も見る予定だよ(ドラマを見たらおもしろかったので、今後もそのドラマを続けて見る)

재미있었던 드라마였어. 요즘은 또 그런 작품 안 나오려나?
おもしろいドラマだった。最近はこんな作品出てないかな?(ドラマを全て見終わった。ここで一度断絶され、話の方向が変わっている)

ご理解いただけたでしょうか?
以上、【던】は未完了【았/었던】は完了というのが1つ目の違いでした。

②:反復か1回か

2つ目の違いがこちら。

  • 反復したことなら
  • 1回だけしたことなら았/었던

いくつか例文を出します。

만나던 사람(よく会っていた人というニュアンス)

가던 카페(よく行っていたカフェ)

만났던 사람(1回だけ会った人というニュアンス)

갔던 카페(1回だけ行ったカフェ)

まだモヤモヤしているという方は、例文の前に以下の言葉を添えてあげるとサッと理解できるようになると思います。

자주 만나던 사람
→よく会っていた人(線のイメージ)

자주 가던 카페
→よく行っていたカフェ(線のイメージ)

자주のような副詞は、「反復や習慣など、あることを何回もしていたこと」を表せます。

これは「線のイメージ」に近いです。

지난 생일 파티 때 만났던 사람
前の誕生日パーティーのときに会った人(点のイメージ)

지난 일요일에 갔던 카페
前の日曜日に行ったカフェ(点のイメージ)

一方、지난 일요일のような時を表す言葉は、「その日、その時間、その瞬間、1回だけ」など、ピンポイントに表現するときに使えます。

これは「点のイメージ」です。

少しイメージできるようになりましたか?

まとめ

本日のまとめです。
違いを見分けるポイントは、下記の通り。

  • ①:未完了か完了か
  • ②:反復か1回か

未完了&反復は、完了&1回はと覚えると区別しやすいです。

※その他の連体形は、以下の記事をどうぞ
» 【韓国語の連体形】現在形・過去形・未来形のまとめ【ゼロから解説】

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